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上海哀儚―BLOOD THE LAST VAMPIRE (角川ホラー文庫)

藤咲 淳一
おすすめ度:★★★★★
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切なく哀しい恋
おすすめ度 ★★★★☆

TVシリーズBLOOD+が始まって間もなく
BLOODシリーズの元となった作品と知り読みました。

鬼であり鬼を狩る宿命を持つ小夜と
小夜を支援する任務に就いたばかりのデヴィット
彼らは東京で起きた謎の連続失血事件を追っていた。

そしてもう一人自分から全てを奪った朱牙(ツガ)
と言う鬼を追う白皙の美しい青年、影蘭(インレ)
無表情で優しい影蘭に起きた悲しい過去と
鬼である為、愛しい人に自分と同じ苦しみを
味わって欲しくない切なく哀しい恋が良かったです。

あとがきの藤咲さんのコメントで書かれていますが
今回小夜が主人公ではなく翼手の影蘭が主人公なので
小夜は驚くほど出てきません。
そして影蘭はTVシリーズのハジのモデルなのですが
黒髪の長髪・細身・白皙の美貌と無口で無表情な所とか
話し方まで敬語の所とか、かなりそのまんまです。

そう言ってしまうとTVシリーズのハジと小夜が
好きの方にはかなり痛い所も有るのですが…

影蘭と小夜は同族の鬼とされている感じなので
実は小夜の翼手としての悲しい宿命や
ハジのクールな中の熱い恋愛感情など
影蘭一人から垣間見れた気がしたので
BLOOD+の原点としても良かったと思います。



世界観の薄さは否めない
おすすめ度 ★★★☆☆


主人公が基本設定から逸脱することができないせいか、
人物造形が薄っぺらいのが残念。

史実をストーリーに取り込む手腕にそれなりのものはあるが
反日を出すにしてももう少し突っ込んでくれないと
モダン・ホラーな世界観に浸れない気がする。



鬼、そして、もの悲しい物語
おすすめ度 ★★★☆☆

第二次世界大戦中の上海と現代とが、交差する物語。
前半は、貧しい女工さんを主人公に、謎の夜間学校の先生との恋、そして、抗日とともに盛り上がる鬼伝説と、鬼の出現。それを追う、謎の少女。女工さんの運命は、鬼とは?です。そして、舞台は、現代の横浜に。そこで発生する謎の殺人、上海の事件との関係は?

鬼と人との対決、鬼と少女の対決も、バッチし書いてはありますが、鬼と関係することとなる少女、鬼ゆえの悩み(?)が中心になっており、「鬼を狩る少女」の出番は、かなり少なめです。

話の中心となる魔都上海の様子、そこで暮らす人々の様子が、克明に記されていて、興味深いものでした。

TVでやってる「BLOOD+」の別バージョンみたいです。視点の違う「BLOOD+」を楽しむことができます。



少し感動しました。
おすすめ度 ★★★★☆

BLOOD+の元である、BLOOD映画の小説版ということで、読んでみましたが、
思った以上に切なく哀しい話で驚きました。

BLOOD小説の中で、一番良かったです。読みやすいし、愛について描かれていて、
最後まで読むと、泣けると評判の映画を一本観た気分になります。

描写の問題で、年齢制限すべき小説ですが、BLOOD作品が好きな人には、
是非!読んでほしい本です。



納得の出来
おすすめ度 ★★★★★

とても面白いじゃないですか 。このアレンジが秀逸の一品から感じたことは、素晴らしい才能の奥深さ、ということです。
感動やドキドキ感を手元に置いて、私同様に何時でも手に取って思い返して頂きたいと願います。



BLOOD THE LAST VAMPIRE 動画

BLOOD THE LAST VAMPIRE



奈々緒舞流 BLOOD THE LAST VAMPIRE 大原なち