この長さだからこそおすすめ度
★★★★★
日本刀を使って異形のバケモノを斬り殺すセーラー服の少女(しかも吸血鬼)っていうアイディアだけで、もう勝ったも同然かと(笑)。
劇場用長編作品と謳われているが、時間的には中編と言った方が適切。
それが結果的に、余計な部分が削ぎ落とされ、アクションに溢れた見応えのある構成になっている。
デジタルアニメという事を売りにしているらしいが、やはり寺田克也が描いた独特の絵が、動く!喋る!という部分が最も見所では。
工藤夕貴など本職でない人が声優を行っているが、キャラクターにも良く合って聴き応え十分な演技。
すばらしい
おすすめ度 ★★★★★
全般的に言うと初心者向けだと思います
。とにかくこれは絶対買いだ!
感動やドキドキ感を手元に置いて、私同様に何時でも手に取って思い返して頂きたいと願います。
概要
1966年ヴェトナム戦争のさなか、日本の横田米軍基地内のアメリカン・スクールに、ひとりの日本人少女・小夜(声・工藤夕貴)が転校してきた。彼女の正体は、闇に生き暗躍するヴァンパイア・キラーであった…。『イノセンス』などの押井守監督が催す「押井塾」に寄せられた企画の中から成立し、若手クリエイターたちが集結して描いたヴァイオレンス・ホラー・アニメ。英語台詞が大半を占める設定など無国籍感覚の中、政治思想的な要素もチラチラ首をもたげつつ、セーラー服に日本刀といったいでたちで顔立ちも個性的な少女がハードなアクションを展開していく。そこには世界中を唸らせるエンタテインメントの妙味があり、中篇ながらも満足感の高い好篇に仕上がっている。残酷だが美しい映像センスにも、さすが世界に誇る日本アニメの勢いと貫禄をみせつけてくれた。後に本作をもとにしたTVアニメも製作されている。(増當竜也)