巻末の神山健治氏のあとがきを読むとどうもこの漫画は映画のブラッドザ・ラストヴァンパイアから始まる一連の小説、ゲームの締めくくりに位置する作品のようです。企画には押井守氏や神山健治氏などのビッグネームも見られ、筋書き自体は映画の雰囲気を継承する納得のいく内容があります。 謎の多い主人公である小夜自身のことが多く語られるストーリーはその絵柄とともにとても暗く、映画同様バイオレンスなシーンとそれに付け加えてエロティックなシーンもあります(明らかに子供向けではありません)。
この話はもともと映画もしくはOVA用に企画されたものをなんらかの理由で漫画で発表したような感じがします。しかし漫画にする際に漫画として面白く見せる再構成をほとんどしなかったようで、内容が濃いいにもかかわらずぱっと見て面白さがうまく伝わる作品になっていません。映画の続編としてOVAにでもしてくれればいい作品になった可能性が大いにあると思うと、残念です。
出口のない悲劇。紙一重の狂気。おすすめ度
★★★★★
★5の上。
同名アニメのコミカライズではありません。TVアニメBLOOD+とは当然別物。無論企画元は押井塾だし、世界観自体は共有されているけど、この作品は玉置勉強のオリジナルストーリーとして独立した存在なので、ゲームやアニメの方を知らなくても(むしろ知らない方が)楽しめるんだと思う。
ただしBLOOD―The last vampire 同様、ストーリーを楽しむタイプの作品ではないのでシュールなものが好きでない方には覚悟が必要。
もちろん、この物語は小夜の選択を描いているという点に置いてシリーズ全体のファンにとっても充分美味しい内容であることに相違ないが、アキコという多感な年頃の少女の物語でもあるのだ。
思春期が内包する狂気を『恋人プレイ(廃盤)』で見事に描いた玉置勉強が、独自の感性で料理した現代ホラーの傑作。
↓でadm45さんも語ってくれているように、『床屋(肉汁)』→『赤ずきんちゃん(ちょこみんと)』→『恋人プレイ』→本作→『PACKAGE/オナドール/STAY FREE(ハード・アクメ)』→という流れが『東京赤ずきん』を産んだのだと私も感じている。
性描写、心理描写ともにハード。壊れてゆくアイコが胸にイタイ。
暗闇のなかで自分を信じ続けてゆける人間なんてそうそういないし。人間なんてそんなに強くないし。はっきりいって弱いからこそ、何かを探そうと前を向くのかもしれない。
好き嫌いがはっきり分かれるタイプの作品だけど、何かを感じたら手にとっていただけると嬉しい。
う〜ん...?おすすめ度
★★★☆☆
BLOOD+関連本でもあるので、読んでみたのですが、BLOOD映画を見てない人には、よくわからない話です。
元々、BLOOD作品は小夜と翼手の戦い以外は、曖昧でよく分からない所が多いので、こういうのも話の一つとしては、ありなのかな?
小夜について少し分かるので、私は読んで良かったと思いますが、詳しい説明がないので、BLOOD作品に興味ある人にしか、おすすめできません。
もし読むのであれば、映画を見てからでないと、買って損した!と、思う人がいるのでは?
小夜おすすめ度
★★★★☆
ProdactionI.G製作、監督:北久保弘之、企画協力:押井守、キャラ原案:寺田克也
アニメーション「BLOOD THE LAST VAMPIRE」のコミカライズです、玉置さんの描く小夜も玉置さんのキャラになっていてよいと思いますし、オリジナルのストーリーもBLOODワールドに違和感ないと思います。この流れが後に「東京赤ずきん」を生んだ?
PS2版ゲームは上下2本のマルチエンディングアドベンチャーでした、ゲームシステムがかなり独特です。
すばらしい!良作!
おすすめ度 ★★★★★
非常に素晴らしい一品だと思います
!いや~、ほんと(・∀・)イイ!久々に良い買いモンをしました。
こつこつお金を貯めてでも買う価値のある一品だと思います!