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貫井徳郎 ウィキペディア

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追憶のかけら (文春文庫 ぬ 1-2)
追憶のかけら (文春文庫 ぬ 1-2)
「かつての恋人を探し出して、謝罪の気持ちを伝えてほしい」。亡き友人に願いを託された新人作家の若者が、戦後間もない東京で雲をつかむような人探しを始めた。美談にこそなれ悲劇になど結び付きそうにもない善意の行いは、なぜか得体の知れない敵を呼び寄せ、ささやかな幸せに包まれていた若者の生活は徐々に破綻した。わけのわからないまま追い詰められた若者は、すべてを手記につづって遺書とした。50年後、ひょんなことでその手記を入手した大学講師は、事件の真相を探り始めたのだが、それをきっかけに彼もまた何者かの悪意に絡め取られていく。

時代も背景も違う二人の人間が、同じように顔の見えない敵に追い詰められていくというストーリーがとても謎めいています。いったいだれが、何のために? 冴えない大学講師が必死に謎を追ううちに、全く関連がなかったはずの二つの時代、二人の人生が交差していく構成が見事でした。
殺人事件も警察捜査もない本作は、読み始めはどちらかというと地味な印象でしたが、ミステリーとしては決して地味ではなく、特に終盤、主人公を取り巻く世界がオセロのように一転また一転する様は圧巻でした。自分を取り巻いていた世界がひっくり返って思わぬ悪意を晒すが、しかし悪意もまたひっくり返って・・・救いのあるラストがよかったです。
「手記」が旧字体・旧かな使いで、これもまた雰囲気があって面白かったです。




悪党たちは千里を走る (集英社文庫 ぬ 1-3)
悪党たちは千里を走る (集英社文庫 ぬ 1-3)
本書は貫井徳郎としては異色作である。“誘拐”がテーマであるが、いつもの彼の作品のような重苦しい感じや大きな仕掛けはない。今回は肩の力を抜いて、楽しんで書いたのではないだろうか。私も気楽に読み進むことができた。

高杉は、経営コンサルタントを騙っていかがわしい儲け話を売り込んだり、カード詐欺で糊口をしのいだりしているケチな詐欺師だった。彼を‘アニキ’と慕う弟分の園部がいるところなど絵に描いたような設定だ。そんな彼らにカラーコピーした名画の贋物リトグラフを売りつける美人詐欺師、菜摘子が仲間となってドタバタ誘拐劇が繰り広げられる。

はじめはある豪邸の飼い犬の誘拐を計画するのだが、下見の段階でその家の10歳の息子、巧(たくみ)に逆に尾行され、自宅に乗り込まれてしまう。そこで巧はなんと「自分が誘拐されたことにして、吝嗇な親から身代金をせしめる」狂言誘拐の計画を提案、3人に協力を求めるのだ。

ところがその巧が本当に誘拐されてしまって、高杉たちは、あろうことか誘拐犯に代わって、親から身代金を取るように脅迫される。
かくして彼らの奮闘が始まる。真犯人の代理として親への脅迫・身代金の受け取りと真犯人への受け渡し、巧の救助、真犯人が何者かを突き止める推理・・・。ストーリーの展開はユーモアとスピードがたっぷりで、まるで軽妙なユーモア小説を読んでいるような印象を受けた。

惜しむらくは物語の前半部分にほとんど動きがなく、後半にプロットが凝縮されてしまっていることと、ラストが思いがけずあっけなかったことである。

しかしそこはさすがに貫井徳郎。狂言誘拐の上前をはねるというアイデアもさることながら、身代金の奪取方法は、きわめて現代的でよく考えられており、また真犯人の手掛かりも作品の冒頭部分にもう伏線を忍ばせている。
本書で読者は貫井徳郎の“いつもとは違う”一面を見ることができる。





慟哭 (創元推理文庫)
慟哭 (創元推理文庫)
知り合いから薦められた一冊でした。
あっと驚く結末があると聞いていたのですが
構えて読んでしまったからでしょうか?
中盤のあたりから、うすうす仕掛けに気づいてしまいました。
終盤になると、自分の考えが間違いないと確信して
ラストはやっぱりな…という感じで。
もう一ひねりの仕掛けが欲しかったです。
文章はとても読みやすく最後までノンストップで読めました。






思いがけずこんな 貫井徳郎 を夢で見た・・・!


聴いているだけではにかんでしまいそうなほど真っ直ぐな告白の歌をリリースする 貫井徳郎。この日のイベントは「人が来るか不安だったけど、皆さん集まってくれてうれしい」とファンに感謝。
ぜひ、次代を担うシンガーの生の魅力に接してほしい。

これからもますますの活躍が楽しみですね(^^ゞ

『 恋というのは一つの芝居なんだから、筋を考えなきゃだめだよ。 』( 谷崎潤一郎 )

どういう意味やねん^^;

夜想@貫井徳郎
【タイトル】 : 夜想【著者】 : 貫井 徳郎【出版社】 : 文藝春秋【おすすめ度】 : ★★★★

貫井徳郎著「悪党たちは千里を走る」
好きな作家さんなのですが、 このところは少々期待外れ。 ボチボチ楽しませて欲しいですね。 悪党たちは千里を走る (集英社文庫 ぬ 1-3)(2008/09)貫井 徳郎商品詳細.

告白 湊かなえ
貫井徳郎の「慟哭」です。 慟哭 (創元推理文庫) 慟哭 (創元推理文庫) 貫井 徳郎 これも後味の悪さは群を抜くものがあるので、ラストでなんとなくシンクロした。 世間で関心の高い事件をモチーフに盛り込んでいるところといい。 ...

貫井徳郎著「悪党たちは千里を走る」読了
すらすらっと読了、悪くないですよ。 ただ、ユーモアありの誘拐モノですから、 どうしたって“人さらいの岡嶋”(岡嶋二人)を意識せざるを得ません。 さすがにそこま.

『追憶のかけら』貫井徳郎
読んだものの感想を書いていない本が山になってきてしまったので、約1ヶ月ぶりに更新。 本を読むのは電車の中が多いのですが、この方の作品は読み出したら止まらず、かなりの分厚さにもかかわらず帰宅後に一気読みしてしまいます。 ...

貫井徳郎『鬼流殺生祭』講談社文庫/読書感想
維新直後、明詞時代を舞台として、婚礼を控えた武家の青年が殺害され、被害者の友人が遺族から事件の解決を依頼されるが――というお話。 トリックというほどのものもなく、ただ、動機だけは不思議だったけれど――結末としては、まあ、そうだよなぁと。 ...

ミステリー 九条 病弱
貫井徳郎だったのか!?Σ(゚Д゚;) 妖奇切断譜 (講談社文庫) 貫井 徳郎 4062737272 鬼流殺生祭 (講談社文庫) 貫井 徳郎 4062734567 九条何がしとかゆー病弱な貴族が探偵役だったことしか覚えてなかった。 でも、テライケメン設定だったような。 ...

貫井徳郎
砂の果実貫井徳郎 の中では、必ずしも最高とは言えないが、それでも星5つ!なのは、主人公「原田」があまりにカッコイイからである。 平和な家庭をもつ登場人物達は、通常男にしろ女にしろ生活臭から抜け出せずにドン臭く思えてしまうものだが、オッサン ...

『誘拐症候群』 貫井 徳郎
誘拐症候群 (双葉文庫)/貫井 徳郎; ¥700; Amazon.co.jp. 内容(「BOOK」データベースより) 警視庁人事二課の環敬吾が率いる影の特殊工作チーム。そのメンバーのある者は私立探偵であり、托鉢僧であり、また肉体労働者である。今回の彼らの任務は、警察 ...

貫井徳郎の『妖奇切断譜』
貫井徳郎の 『妖奇切断譜』を読みました。 明治ならぬ明詞の時代、美女が次々と殺され、. 体の一部が持ち去られ、残りは稲荷神社に捨てられた。 女性たちは錦絵「今様美女三十六歌仙」のモデルだった。 「本人の偏愛ナンバーワン作品なのに大して評判に ...

貫井徳郎








風雲 幕末伝 | 葛西善蔵