賛否両論おすすめ度
★★★★☆
HGウェルズ原作の映画をスピルバーグがリメイクした作品。
かなり賛否両論の作品。
原因は「視点」だと思う。
今までのいわゆる「世界規模のパニック映画」は、なんか学者が出てきて「このままじゃ人類は絶滅だ!」とか言ってみたり、大統領が出てきて「今日が本当の独立の日だ!」とか言ってみたりしてたわけですよ。
しかし、この作品にはそんな客観視点はない。
とにかく主人公のトムクルーズの視点で描かれている。
だから入ってくる情報も、トムが聞いたラジオであったり、テレビであったりと、限りなく感情移入できる作りになっている。
しかし、そのせいで、タイトル程の「壮大感」はない。
いや、皆無かもしれない。
ここが賛否両論の元だと思う。
今までの同類の映画はマルチな視点で描かれていて、「世界やばい!」って思わせるケースが多く、感情移入の仕方が大雑把な感があった。
しかし、その分壮大であったり、主人公が他人を助けてみたりと『ドラマティック』な面を示したりしていた。
しかし、この映画は「もし、こんな状況になったら人間はどう行動するか??」と言う生々しい表現をしている為、人間(主人公)の汚い部分をかなり見せていて、映画に「ヒーロー」な物を求める人にかなりの不快感を与えている。
そして、視点が主人公周辺だけなので、広い世界感は感じない。(鬼ごっこで逃げている時、「世界は広いなあ」とか思わないのと同じ)
トムは素晴らしい演技をしているので、楽しめますが、逆に言えば、必死に生き延びようとしている為、大変見苦しい部分も多々あるわけです。
そういう演技って凄く好きなんだけど、なんか現実逃避したいから映画見る人にとっては、なんかあまりにも身近でかっこ悪いから「見なきゃ良かった」とか思うかもしれません。
それくらい生きるっていうのは綺麗な物じゃないんだって理解していないと、なんか「嫌な主人公」に見えてしまうわけです。
ここを理解できない人には「金のかかった駄作」と思われても仕方ないのかもしれない。
だけど、見方を変えれば、かなりの傑作だと思う。
とにかく破壊の迫力は相当凄いので、内容など考えずに、純粋に映画の世界に入って楽しむべき作品です。
ただ、トムが「一般人」に見えるはずもなく、もっと地味な俳優でも良かったかも。。
終わりもなんかあっけないのが少しマイナス。
軍人の動きに緊迫感が足りない気もする。。
そして、、まあ色々「宇宙人馬鹿じゃねえの?」とか「そんなのあったらとっくに気づくだろ」とかはあるんですが、そこは何も考えずに楽しみましょう。
あくまでエンターテイメントなのですから。
そこをツッコんだら、パニック映画の殆どは矛盾だらけになりますよ。
ラストに文句を言うなおすすめ度
★★★☆☆
例えば今、「こころ」が映画化されたとして、「ラストがありきたりでツマラン」などと感想述べる人がいるだろうか。
お前日本人なら最初からわかってる事だろうに何を今更言ってるんだ、と思いますよね。
それと同じです。
「宇宙戦争」のこの結末だってSF好きなら子供でも知ってる世界の常識でしょう。
なんせ100年以上前に書かれ、その後SF小説の古典的名作として読み継がれてきた作品ですから。
もともとこういうお話なんですから、観るべき点は別のところでしょう。
敵の、絶望的なまでに圧倒的な強さなどは非常によく描けていて、
映画としては十分楽しむことができました。
DTSに平伏あるのみ。おすすめ度
★★★★☆
作品内容は多くの人が触れているので、このレビューでは視覚効果や音響効果について語るとしよう。 本映画ではILMが作り出すVFXが話題となり、アカデミー賞では音響とともにノミネートとなったが、今回は本当に凄い。 正に現実にホントに存在しているみたいだ。 さらに、VFX独特の映像美を惜しみ無く見せつけてくれる。 そしてそれをひきだたせる音響も凄い、車が飛び散る際の一つ一つのガラス粒の音まで聴こえてくる。 しかも今回このDVDではオプションとしてDTS音声が記録されている、ドルビーデジタル等と比べるとその違いは歴然だ。 作品内容は少々問題はあるが、映像ファンなら一度は鑑賞をするべき隠れた名作だ。
宇宙戦争ではない・・おすすめ度
★★★☆☆
日本語タイトルでは宇宙戦争と大きなタイトルを背負っていますが
実際見てみると戦争はしてないです。
一方的にやられていて、最後のオチは相手のミスによる偶然の勝利。
SF映画としては別に悪くはないと思うので星3つとしました。
最後はこれでいいのか?おすすめ度
★★★☆☆
迫力あり、演技力も素晴らしいと感じながらも、少し納得出来ない事があり・・・。
どうして助けてくれた人を殺せるのか?
あんなに炎がすごくて、どうして息子が生きていたのかが不思議でならない。もしかしたら息子はエイリアンだったのかも知れない。
素晴らしい出来栄え
おすすめ度
★★★★★
言うまでもなく最高峰
。非常に洗練された魅力的なものになっていると思います。
すばらしいものだと感じましたので☆5評価としました。
概要
H・G・ウェルズが1898年に発表した小説を、スティーブン・スピルバーグ監督が映画化。世界各地で異常気象が発生するなか、港湾労働者のレイが住むアメリカ東部の街でも奇怪な雲が立ちこめ、稲光が落ちると、地底から巨大ロボットのような物体が現れる。異星人の襲来だと知ったレイは、別れた妻から預かったふたりの子どもを守りながら、必死に逃走。しかし、異星人のパワーは予想以上で、街はどんどん破壊されていく…。
オープニングから静かに恐怖が高まり、いざ異星人の攻撃が始まると、畳みかけるような迫力映像の連続。この前半には息をのむ。60mものトライポッド(異星人が操る兵器)がビルやフェリーをいとも簡単に破壊し、人間を一瞬に消し去る光線を発射するのだが、このあたりのパニック映像には、スピルバーグの真骨頂が発揮される。中盤からは、生け捕りにされた人間の悲惨な運命や、ついに姿を現す異星人など、スリリングな場面も配置。これらを2時間以内にまとめた手腕もさすがだ。トム・クルーズ演じるレイと子どもたちの愛のドラマも前面に押し出されているが、あまり印象に残らないのは、映像のパワーゆえだろう。(斉藤博昭)