イタリアの片田舎、主人公の少年トトと、初老の映画技師アルフレードのあたたかい友情と心のきずなは、トトが青年になっても、大都会で活躍する壮年になっても、決して、変わることがない。そして、数十年ぶりに帰郷したトトがみたものは。。。この映画をみるものの、心を、たましいを、深く揺リ動かし、感動させつづけてくれるものばかりです。
映画を愛する、心から愛するものどおしの連帯感、それがこの映画をみるわたしたちともはぐくまれてくるようです。これは映画を愛するひとたちにプレゼントされた、映画のなかの映画なのです。
ラストで、アルフレードが遺した映像をトトがみる場面は、永遠に心に美しく残る名シーンです。泣けて、泣けて、泣けます。のこるものは、愛なのだと、語りかけてくるようです。
不朽の名作です。6つ星ものです。いつみても新しい、そして大きな感動があります。ごらんになってないかた、この宝物のような映画をぜひともいちどは、ごらんください。
さまざまな形の愛おすすめ度
★★★★★
先日実家に戻った際に、持って来た1本。
「映画」の持つ魅力や素晴らしさを、改めて感じさせてくれる。
アルフレードが形見として残したフィルムの映像(ラストシーン)は、あまりにも有名。
でも決してそれだけではない。根本に流れているのは、さまざまな形の愛なのだと思う。
アルフレードは、シチリア島を離れたトトに、「長い間帰ってくるな」と言った。その死を知らせるなとも言った。
そして、「子どもの頃映写室を愛したように、自分のすることを愛せ」と言った。
だからトトは、ローマからシチリアまで飛行機でわずか1時間の距離のところを、30年間戻らなかった。
そして、彼は成功した。物語はそこから始まる。
しかし彼は何かを失っている。私は自分自身を、そんな彼に重ね合わせる。
な〜んて、まだ観たことのない方にはとにかく観てほしい、そんな作品です。
※以前に、カットをしていないものを観たことがある。
大変長いものであったが、私はそちらの方が好き。また観てみたい。
コンキチ&ナターシャの絵本ナビおすすめ度
★★★★★
いまさらと言う人もいるかもしれないが この映画大好きです。
50年代の映画のフラッシュバックや古い 映画館のノスタルジックなこと
小さい頃汚い映画館で見たゴジラ思い出したよ。まだ見たことなかったら
なにも見る映画が なかったとき、この映画思い出してくれたら嬉しいです
完全版はよくなかったのでスタンダードな方を選んでくださいね!
出来ることなら映画館で1人静かに観ることをお奨めします
永遠にコンキチの中では1位の作品です・・・
音楽のエンリオ・モリコ−ネもいい仕事しています。
はっきりいって、すさまじい出来です。
おすすめ度 ★★★★★
まさに夢のコラボです
。とにかくこれは絶対買いだ!
感動やドキドキ感を手元に置いて、私同様に何時でも手に取って思い返して頂きたいと願います。
概要
第二次世界大戦直後のシチリア島。村唯一の娯楽は、映画館『パラディソ座』だった。映画の魅力にとりつかれた少年トトと、彼が父代わりに慕った映画技師アルフレードとの心のふれあいの物語だ。
2作目の本作で89年アカデミー外国語映画賞を受賞したジュゼッペ・トルナトーレ監督は、シチリア島の出身である。イタリア南部が抱える貧困の問題を絡めながら、底抜けに明るいシチリア人のふるまいをユーモラスに映している。音楽は『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』や『海の上のピアニスト』などで有名なエンニオ・モリコーネが担当。随所に流れるテーマ曲のメロディラインは、見るものの心を感動の世界で包み込んでくれる。
「映画通に捧げる映画」と評されるように、『駅馬車』『揺れる大地』など、スクリーンに浮かぶ古き良き名作の数々も見どころだ。だが、人生を貫こうとすれば、別れの痛みは避けられない…。そんな永遠のテーマに迫る名作だ。(タカハシミホ)