映画を作る側からはH・フォードというのは「安全牌」なのだろうか。どうして警護の職員がやられてアナリストであるH・フォードが相変わらず無傷で復讐に来たテロリストを打ちのめす事ができるのか。演出・見せ方としてはカーアクションなどは冴えていながらクライマックスが真っ暗な夜の海というのは、やや興冷め。人工衛星が通る時間になると隠れる賢いテロリスト達。テロリスト襲撃の際に人工衛星から「LIVE」という映像を見ながら憤りを感じながら見ているH・フォードには共感できるが、取り上げる題材や監督の手腕は良いもののH・フォードではあまりに安心して見れてしまうのが難点。
国家の大事よりも個人の復讐!おすすめ度
★★★☆☆
自分は極悪非道のテロリストでありながら、弟を殺されると今までの使命を忘れて復讐に走るショーン・ビーンと、家族が襲撃されるやいなやCIAに復帰してしまうハリソン・フォードのジャック・ライアンとの対決はいかにも個人的でスケールが小さく失望してしまった。前作の「レッド・オクトーバーを追え」が気持ちのいいほどの傑作映画だったので期待が大きすぎたのだろうか。
ジャック・ライアンの家庭の描写は見たいとは思わないし、「レッド・オクトーバーを追え」が男の映画だったのに、今回は平凡な家庭劇のような場面も多く、国家の諜報活動も付け足しのようだった。唯一、面白かったのは衛星からの画像をモニターで見ながら、テロリストのアジトの襲撃を確認する場面で湾岸戦争当時の作戦会議室でもこのようなゲーム感覚のお気楽さだったのだろうと思い寒気がした。
ジャック・ライアンも、ハリソン・フォードよりは前作のアレック・ボールドウィンの方が適役だった。サミュエル・L・ジャクソン、リチャード・ハリス、ジェームズ・フォックスの脇役陣も活躍の場がなく、もったいない使い方だった。
原作の評価も、「レッド・オクトーバーを追え」も知らなければ、まあまあの作品として見れるとは思うが、しまりのない凡作だと思う。
納得の出来
おすすめ度 ★★★★★
全般的に言うと初心者向けだと思います
。従来の伝統を引き継ぎつつ、バランスがうまくとれてます。
買って良かったと思います。