映画の学校おすすめ度
★★★★★
カメラワークのヤンデヴォン、監督、編集と脇役にいたるまでヒーローに
なる丁寧な作りはエンターティメントとして原作の面白さを上手く紹介できたライアンシリーズ唯一の作品。
何度観ても魅力が増す!
※※以下上げればキリが無いけど激しく好きなシーン…ネタバレ注意※※
○冒頭のグリーアの部屋での「スタンリーの弟」会話の最中、
意味深にカメラがズーム>初めてコーヒーに口をつけたライアンを
よそに「マージ、ドクターライアンに10分で車を用意してくれ」…
一気に緊迫して行き「今日、衛星がポリャルニヌイのレッドオクトーバーを
捕らえた」にかぶって鯨の鳴き声から暗転→海中
ここなんか一気に引き込まれる。
○聖書を朗読するプーチンの口にズームして「ハルマゲドン」の語を境に、
英語にスイッチする演出。
○パーヴァロッティィー♪
○パドーリンが紅茶をこぼすきっかけになった手紙の封を切る
ペーパーナイフが原作に忠実に折れたサーベルだったり、
○ボロディンとラミウスとの会話に聞き耳を立てているかのような
ジョーンズのカット割
○ヒゲをそりながら「Nuclear sub…」でかたまる→カット。
○マンキューソの潜水艦のチキンゲーム、
「Right full radder,30degrees down angle.」
ニヤリと溜めたジョーンズの「Aye,captain.」
○帰りの機上、飛行機恐怖症のライアンが初めて眠る横に座るスタンリーの弟
(原作ではスキー姿のバービー。グリーアがサーフィン姿と
最後まで間違えてるオチもあった)
そういえば同監督のダイハードでもSTANRY THE BEARは登場!
映像と書物の違いおすすめ度
★★★★★
トム=クランシーの「ライアン」シリーズは、いわゆる冷戦が終わってしまったことで、その「迫真性」を失わせてしまった。最後は、「日米開戦」にまで進んで、ライアンがアメリカ大統領になるところで終わる。
この作品の原作は、まだ、東西冷戦構造が残っているときにかかれたもので、厚い文庫2冊を一気読みさせる迫真性があった。
映画化は、時期からすると、少し、時代遅れになってしまった感じがするが、それでも、充分な真実味を伝えてくれる。
毎度、原作を読んでから映画化された場合に感じるのだが、映画化するに当たって、原作の瑣末ではあるけれど、後に充分意味を持つさりげない記述が、省略される場合が多く、そのために、「深み」に欠ける印象がある。
今作品にもその傾向があるが、しかし、充分に鑑賞に堪えられると思う。
昔の角川映画のキャッチフレーズではないが「見てから読むか、読んでから見るか」で言うならば、僕はこの作品は、見てから読んだ方がいいと思う。
最初からこの仕様で出して欲しかった.....。おすすめ度
★★★★★
以前から画質の問題を言われていたソフトが
やっと「スクイース&DTS」で甦りました。
船内や海中の暗いシーンが多いので
旧版はノイズとレターボックスの解像度不足に泣かされました。
「アドバンスト・コレクターズ・エディション」になり
場面によっては、まだ不満もあるシーンもありますが
全体的には向上しています。
プロジェクター等でみる人は、特に違いがハッキリしそうです。
音が重要な要素のこの映画。DTSになり
ソナー音、船内の音、ソビエトとアメリカ潜水艦の
スクリュー音の違い、魚雷等がより
鮮明にハッキリ聞こえてきます。
ウーハーをしっかり調整すれば、巨大潜水艦の重量感が
より伝わってくるでしょう。
内容はいまだと、状勢が変わっているので
古く思える点もありますが、大人の娯楽作としては上出来。
キャストも豪華で、アレックボールドウィンも
アナリスト・ライアンを手堅く演じています。
良い出来でした
おすすめ度 ★★★★★
はっきりいって、すさまじい出来です
。他の方がコメントされているとおり、
すばらしいものだと感じましたので☆5評価としました。
概要
ソビエト連邦の最新型原子力潜水艦レッド・オクトーバーが、突然アメリカ東海岸に接近してきた。攻撃か? 亡命か? その真意を探るため、CIAアナリストのジャック・ライアン(アレック・ボールドウィン)は、ラミウス艦長(ショーン・コネリー)が指揮するレッド・オクトーバーに接触しようと試みるが…。
トム・クランシーのベストセラー小説を、『ダイ・ハード』のジョン・マクティアナン監督が映画化した。刻一刻と変わる状況下の最新型潜水艦をめぐる、ソ連側とアメリカ側の登場人物たちの壮絶なかけひきと、潜水艦同士の戦闘が見どころだ。そんな緊迫感が漂うなか、敵味方関係なく友情を深めるライアンとラミウス艦長の「父と息子」のような会話が感動的だ。(伊藤文恵)