敵も同じ「ヒト」…切なくて深い、厳しくて優しいファンタジー。おすすめ度
★★★★☆
人間と魔族の戦いといういかにもな要素を、作者独特の切り口で描いた深い物語。
作者を世に知らしめた「エルナサーガ」では目から鱗が落ちる思いをしましたが、
今作もやられました。
「魔族」アリア族が人間と対立したために迫害されあるいは魔族というだけで
殺されたという設定は、現実社会のヒトの世の歴史を彷彿とさせて悲しいです。
名も無い魔族の青年が瀕死の重傷を負いながらまだ見ぬ王のもとへたどり着く
くだりは、切なくて泣けます。比較的「敵」側にエピソードを割いているのも
魅力のひとつです。主人公側にも思わぬドラマがあったり、何度も繰り返し
読みたくなるお話。魔法に代わる魔詠の詠唱のことばも美しい。派手さはない
ものの読み応えのある一冊です。ヒロインが今ひとつなので★は4つですが、
今後の展開に期待。皆様も是非ご一読あれ。
骨太ファンタジーおすすめ度
★★★★☆
堤さんが描くヒロイックファンタジー開幕!
人間と魔族との対立。
そして、魔族を滅ぼした5人の勇者の未来の話。
世界観がしっかりしているのでこの方の作品は好きです。
凄いの一言
おすすめ度 ★★★★★
言うまでもなく最高峰
。ファンであれば購入価値は高いかと存じます。
こつこつお金を貯めてでも買う価値のある一品だと思います!