ようやく物語がはじまったおすすめ度
★★★★★
母と子、勇者と魔族の王、母と友──
様々な糸が交差して見事な物語を紡いでいる。
友との日々に魔族の王が目指した未来、
大好きな母を嫌うことになった幼き主人公、
贖罪を求めながらも子を──家族を思う母。
王道ファンタジーとして安定した造りで、表現が上手い。
展開も緩やかだった1巻に比べ、話は後半で急加速し、
2巻のラストでは誰しもが「やっぱり……」と思うだろう。
だが、その時の父の叫び方や母の表情がまた繊細でたまらない。
一方で、なんだかパッとしないヒロインはというと、
珍獣から珍奇生物マスコットへと昇格(?)していた。
描き下ろし収録の「エスペリダスの言語学」における
作者の研究っぷりは結構深く、思わず検索したくなる。
はっきりいって、すさまじい出来です。
おすすめ度 ★★★★★
言うまでもなく最高峰
。これだけは手に入れようと思い購入を決めました。
買って良かったと思います。