記念すべき眠狂四郎第一作おすすめ度
★★★☆☆
記念すべき眠狂四郎第一作だが、後年のような虚無と孤影の姿はない。むしろ、「俺がこの世で一番嫌いなものを知っているか。品物のように人間を道具にして利用する奴らだ」と彼が云うとき、そこにはヒューマニズムの香りさえ感得せられ、ラストで「もうこの世に美しいものはないのか。どこにあるんだ」と呟くとき、そこには求道者の匂いさえ感じられる。若き日の若山富三郎が「城健三朗」名でイキのよい演技を見せる。職業上のよきライバルであった勝新の夫人である中村玉緒との共演というのも、興味深い。それにしても、昔の時代劇のたゆたうような時間の流れが、心地好い。
すばらしい
おすすめ度 ★★★★★
出来は非常に良いです。従来の伝統を引き継ぎつつ、バランスがうまくとれてます。
買って良かったと思います。