ワイン産業の進化論：現代化と商業化の代償おすすめ度
★★★★☆
～このドキュメンタリーは、ワイン産業の演出家：ワインの造り手、批評家、そしてワインコンサルタントにスポットライトを当てた作品です。従って、華麗なるワインの世界、ワインテースティングなどはこの作品では扱われていません。
世界大戦の終了と共に動き出した世界的なワインの需要の伸びを背景に、ワイン発祥の旧世界のヨーロッパにいながらも、商業～～主義の波に乗り、”消費者好み”のワインを作り出す人々（ワイン畑のオーナ、ワイン商人),そしてその演出家達（批評家、ワインコンサルタント）、商業主義に直面しながら職人気質のワイン作りを貫くワインの造り手など、普段ワインを飲んでいるだけでは考えもしない奥深い世界が描き出されています。
批評家好みのワインは、資金さえあれば簡単に造る事がで～～きるわけですが、世界味覚同一化の提唱者として取り上げられているワイン批評家、そしてワインコンサルタントに対し、ダイレクトな批判を避けつつ、かつ巧みな話術/比喩を操り、味覚文化の世界同一化への危険を示唆する老葡萄畑オーナーには、さすがともいえる貫禄と同時にコミカルさが漂います。理性を失わない彼等の“喧嘩”の仕方には、常日頃短気な私はた～～だ感服。ドキュメンタリーの中間で、商業主義に背を向ける宣言をする若手のワインの造り手とその老父とのやり取りにはしばらく言葉を失いました。
商業主義／グローバライゼーションとは無縁の南米の山奥で,～～ ひたすらワイン作りに励むIndioの葡萄園オーナなど、ちょっとメインストリームに飲み込まれてしまった自分を顧みらせるような、たくさんの”質問”を投げかけるドキュメンタリーです。これからワインを勉強しょうと思っている方々には、正直お勧めしませんが、ワイン業界に携わっている方、ワイン選びはいつも批評家の採点をもとにしてるという方々には勉強の～～ネタにはなるとは思います。問われた質問の答は、各々このドキュメンタリーを見た方が決めるのでしょう。～
大変良く出来ています。
おすすめ度 ★★★★★
大変良く出来ています
。これは買わねばならないでしょう！
すばらしいものだと感じましたので☆5評価としました。
