静かに悲しい物語おすすめ度
★★★★★
ロマンポルノというと、知らない人はきっと「ただのエロ映画」だと思いがちだと思います。
しかし、赫い髪の女のように、切ない作品も多いのです。そこに気付いてほしいなぁとおもう今日この頃です。
私自身ファンの宮下順子さんがとても切なく、そしてバックに流れてくるうたが憂歌団とくれば、切なさがそれだけでも伝わってしまいそう。
雨の中で主人公二人が歩くシーンも、小さなアパートの部屋で繰り広げられる愛のシーンも、「スケベ」という言葉からは程遠い、二人のもどかしくも切ない、恋愛が垣間見れる、とても綺麗な作品だと思います。
男性に限らず、私は女性にも見ていただきたいと思います。
エロよりエネルギーおすすめ度
★★★★★
はっきりいって、日本で5人、天才監督を選べば、神代はその5人の内に入るだろう。だいたい2千本くらい邦画を見ている小生が言うのだから、(たぶん)間違いない。そもそもロマンポルノはエロ映画の偏見をぬぐえないが、まるで義務的にエロ場面が出るくらいで、正直言って映画はエロくない。限られた条件の中で、最大限のメッセージを盛り込むのが神代作品の持ち味である。それよりも大阪のドヤ街の情景を憂歌団の効果的、それも絶妙なタイミングで流れる音楽により、土俗の活とも言うべきエネルギー、また宮下順子の演技による女の情念がよりせつなさ、女の本性を表している。宮下は石橋蓮司扮する粗暴なドカチンに物語を通してシバき倒されるのだが、2人で暮らせば悲惨な状況でもハッピーといったような明るさで話は締めくくられている。当時のポルノ映画はともすれば階級闘争的な対立2限論が成立するが、その定番を崩すニュアンスがあり、まるで西原理恵子のマンガのようである。
まさに夢のコラボです。
おすすめ度 ★★★★★
言うまでもなく最高峰
。このアレンジが秀逸の一品から感じたことは、素晴らしい才能の奥深さ、ということです。
すばらしいものだと感じましたので☆5評価としました。