やられたおすすめ度
★★★★☆
タイトル見た時、『出たっ…』て感じで、いかにもな売り方に、まず見る事はないだろうなって思ってた。 期待して、ギラギラした客と観るのもやだし。
なんの因果でか、本作品を観る事になるが、『しばらくは引きずるな〜』って覚悟した。オープニングの永作博美、登場シーンから。
この映画の刹那な切なさに違和感を覚えるかもしれないが、田舎の共学で美大っていう設定が、全てをカバーしている。
ありえる話し。作るには1番簡単に説明付けが出来る 。原作者、監督共にアンニュイな女性だし(勝手に…)、その辺に労力使い切っちゃって爆発せず、書き終えて、撮り終えてくれた事にありがとう。
予定調和なキャスニング も、永作博美じゃなかったら、最後まで歓る事は出来なかった。
久々、このツンデレ感。
笑わずにはいられなかった。やりたいだけ、やってーって、前のめり気味に心で声援を送る。
実力ある演技者達が、これだけ実生活レベルのテンションで作った映画、人に進める事はしないが、好きな映画としては間違いなく伝えていく。
自然な感じおすすめ度
★★★★☆
自然な日常を覗いているようで、良かったです。会話も自然で、素朴なシーンもあって、ラブシーンもドキドキしました。蒼井優ちゃんの拗ねた態度も良かったです。わたしもあんな恋やキスがしてみたい。ただ、最後にもう少し再会するとか、別れるとか、盛り上がりが欲しかったです。
学生時代のビデオを見てみたら・・・おすすめ度
★★★☆☆
予告編がすご〜く良くて「見たい!!」。
音楽が気だるくキュートで。
「恋に落ちた二人のイカレタ冬の物語」云々のコピーもツボをグッサリ。
で〜も〜。
やっぱ長すぎ。
特になんということのないシーンが場面転換なく延々と続く。
長回しって言うんですか?
これの多用に思わず眠気が・・・。
もちろんこの手法が効果を発する場面もあって、
永作と松ケンが部屋でラブラブな場面とかは、どっかのカップルの部屋を覗いちゃった気分。赤面しつつも何か気分が華やぐ・・・ていうか自分の青い頃思い出しちゃう?
ん?もしかしてその辺がこの映画の魅力か?
舞台学校だし。永作以外は皆まだ青くて不器用だし。
学生時代のビデオ見つけちゃって、魔がさして思わず見ちゃったら
「ギャ〜、やめて〜、はずかし〜!」でもちょっと甘酸っぱい・・・みたいな?
すばらしい!良作!
おすすめ度 ★★★★★
まさに夢のコラボです
。他の方がコメントされているとおり、
買って良かったと思います。
概要
恋とは何だろう。それは頭ではなく、本能から誰かを好きになってしまうこと。抑えきれない欲望に苦しむこと。この感覚を、映画にしたらこうなりました、という一作だ。主人公は美術学校に通う、みるめ。講師として学校に来たユリに絵のモデルを頼まれたことから、彼は20歳上のユリが好きで好きでたまらなくなってしまう。もう他のことは目に入らない。一方、夫のいるユリは、みるめの心を弄ぶように、ときに愛し、ときに突き放していく。
年齢の離れた男と女。それぞれの恋愛に対する感情を、松山ケンイチと永作博美がこれ以上ない自然体の演技でみせてくれる。とくにユリを押し倒してまでも求愛しつつ、彼女にサラリと拒まれるシーンの、みるめの“寸止め”な悲哀は観る者に切なく伝わってくるのだ。みるめに恋する蒼井優演じる「えんちゃん」。そのえんちゃんに想いを寄せる堂本の心の移ろいも共感を誘いまくるナチュラルさで描かれ、ラブストーリーとしては長めの137分を飽きさせない。オープニングとラストの屋上の対比や、バイクを押しながら土手を行くシーンでの音楽の使い方など、井口奈己監督の繊細なテイストに彩られながら、恋とはこういうもの、と納得してしまう。人の恋を笑ってはいけない!(斉藤博昭)